公開日:2024/08/21 更新日:2024/10/04

空き家売却の流れと諸費用について詳しく解説【2024.8.21版】

目次
 はじめに
 1. 売却の準備
  1-1. 売却の目的と計画の立て方
  1-2. 買取業者の選定
 2. 売却活動の開始
  2-1. 買取価格の交渉と契約
  2-2. 引き渡しの準備
 3. 売買契約の締結と引き渡し
  3-1. 契約締結と手付金の受領
  3-2. 物件の引き渡し
 4. 売却にかかる諸費用
  4-1. 仲介手数料の不要性
  4-2. その他の諸費用
 まとめ

はじめに

空き家を所有している方にとって、売却は一つの有効な選択肢です。空き家は管理や維持費がかかるだけでなく、放置することで劣化や周辺環境への影響が懸念されます。買取業者を利用することで、迅速で確実な売却が可能となり、負担を軽減できます。本コラムでは、空き家売却の流れとそれに伴う諸費用について、特に買取業者を利用するケースを中心に詳しく解説します。

1. 売却の準備

1-1. 売却の目的と計画の立て方

空き家を売却する理由は様々ですが、まずは目的を明確にすることが重要です。例えば、相続した空き家を早急に現金化したい、維持費や固定資産税の負担を軽減したい、近隣住民への迷惑を避けたいなど、目的に応じて売却時期や価格設定が変わります。

  • 売却時期の選定: 空き家の場合、早めの売却が望ましいです。放置しておくと劣化が進み、価値が下がる可能性があります。買取業者は迅速な対応が可能なため、早期売却を希望する際に適しています。
  • 市場調査と価格設定: 空き家の市場価格は、立地や状態、周辺環境に大きく左右されます。買取業者が提示する価格は、市場価格よりもやや低めになる傾向がありますが、その分迅速な取引が可能です。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
  • 必要書類の準備: 売却に必要な書類(権利証、固定資産税納税通知書、建築確認済証など)を事前に準備しておくと、手続きをスムーズに進めることができます。特に空き家の場合、長期間使用されていないことが多いため、書類の確認と整理が必要です。

1-2. 買取業者の選定

信頼できる買取業者を選ぶことが、成功する売却の鍵となります。複数の業者に査定を依頼し、対応や提案内容を比較検討することが大切です。

  • 査定のポイント: 買取業者による査定では、物件の立地、状態、広さ、築年数、周辺環境などが評価されます。空き家の場合、内部の状態が査定価格に大きく影響するため、事前に清掃や修繕を行うことで、査定額が向上する可能性があります。
  • 業者の信頼性確認: 過去の取引実績や顧客の口コミを参考に、信頼できる業者を選びましょう。公式サイトや評判サイトなどで情報を収集することが有効です。また、地域の不動産業者に相談することも、信頼できる買取業者を見つけるための一つの方法です。

2. 売却活動の開始

2-1. 買取価格の交渉と契約

買取業者と売却価格について交渉し、納得のいく条件が整えば契約を締結します。買取業者との取引はスピーディーに進むため、迅速な決断が求められます。

  • 価格交渉のポイント: 買取業者が提示する価格は、市場価格よりも低めになることが多いですが、その分迅速な取引が期待できます。納得のいく価格を提示してくれる業者を見つけることが重要です。また、複数の業者から査定を受け、その査定額を基に交渉を進めることで、より良い条件を引き出すことができます。
  • 契約書の確認: 買取契約書には、物件の詳細、売却価格、支払い条件、引き渡し日などが記載されます。契約内容に誤りや不備がないか、しっかり確認することが大切です。特に、支払い条件や引き渡し条件、瑕疵担保責任(売主が負う物件の欠陥に対する責任)については、細かく確認しておく必要があります。

2-2. 引き渡しの準備

契約が成立したら、引き渡しの準備を進めます。買取業者との取引では、一般的な売却プロセスと比べて手続きが簡略化されていることが多いです。

  • 物件の点検: 引き渡し前に物件の状態を確認し、不具合がないか点検します。必要に応じて簡単な修繕を行うこともあります。特に、水回りや電気設備、建物の外観など、買主が気にするポイントを重点的にチェックしましょう。
  • 引き渡し書の作成: 物件の状態や引き渡し日、引き渡し条件などを明記した引き渡し書を作成し、売主と買取業者双方が署名します。この書類は、物件の状態や引き渡し条件を明確にするためのものであり、後のトラブル防止に役立ちます。

3. 売買契約の締結と引き渡し

3-1. 契約締結と手付金の受領

売買契約を締結し、手付金を受領します。手付金は、売却が成立した証として重要な意味を持ちます。

  • 手付金の役割: 手付金は契約の証として支払われ、契約が破棄された場合の保証金としても機能します。手付金の額は売却価格の5%から10%程度が一般的です。また、手付金は契約が履行される際に売却代金の一部として充当されます。
  • 受領後の手続き: 手付金を受領した後、正式な売買契約の手続きが進みます。物件の引き渡しに向けた準備を始めましょう。契約締結後は、引渡し日までに必要な手続きや書類の準備を行います。

3-2. 物件の引き渡し

契約締結後、物件の引き渡しを行います。引き渡しの際には、物件の状態を確認し、引き渡し書を作成します。

  • 引き渡しの準備: 引き渡し前に、物件の点検を行い、不具合がないか確認します。また、引っ越しや清掃を済ませ、物件を整えておきます。特に、家具や不用品の撤去、ゴミの処理などを行い、物件を清潔に保つことが大切です。
  • 引き渡し書の作成: 物件の状態や引き渡し日、引き渡し条件などを明記した引き渡し書を作成し、売主と買取業者双方が署名します。これにより、正式な引き渡しが完了します。また、引き渡し後に問題が発生しないよう、物件の状態や引き渡し条件を写真や書類で記録しておくことも重要です。

4. 売却にかかる諸費用

4-1. 仲介手数料の不要性

買取業者を利用する場合、仲介手数料が不要になることが多いです。これにより、コストを抑えた売却が可能です。

  • 仲介手数料の削減: 通常の不動産売却では仲介手数料が発生しますが、買取業者との取引ではこの費用が省けるため、総コストが抑えられます。仲介手数料は売却価格の3%+6万円(税別)が一般的ですので、この削減効果は大きいと言えます。

4-2. その他の諸費用

買取業者を利用する場合でも、以下のような諸費用が発生することがあります。

  • 登記費用: 売却に伴い、所有権移転登記を行うための費用が発生します。登記費用は司法書士に依頼することが多く、その報酬も含まれます。費用の目安としては、数万円から十数万円程度です。登記は物件の所有権を正式に移転するために必要な手続きです。
  • 測量費用: 土地を売却する場合、境界確認や測量が必要になることがあります。この費用は数万円から数十万円程度かかることが一般的です。特に、土地の境界が不明確な場合や、隣地とのトラブルを避けるために重要です。
  • 修繕費用: 空き家の場合、長期間放置されていたために修繕が必要になることが多いです。特に、雨漏りやシロアリ被害、電気設備や水道設備の不具合などがある場合、事前に修繕を行うことで買取価格の引き下げを防ぐことができます。修繕費用を事前に見積もり、必要な修繕を行うことで、より高い買取価格を期待できることがあります。
  • 引越し費用: 売却後に新居への引越しが必要な場合、その費用も計算に入れておく必要があります。引越し費用は距離や荷物の量によって異なりますが、数万円から十数万円程度が一般的です。特に、遠方への引越しや大規模な荷物の移動がある場合、費用がかさむことがあるため注意が必要です。 -その他の諸費用:その他、売却に伴う諸費用として、例えば不用品処分費用や清掃費用などが発生することがあります。空き家の場合、不要な家具や家財道具が残っていることが多いため、それらの処分費用も考慮しておく必要があります。

まとめ

空き家の売却は多くの手順と諸費用が伴いますが、計画的に進めることでスムーズに行うことができます。特に買取業者を利用することで、迅速かつ確実な売却が可能となり、空き家の管理や維持費の負担を軽減できます。本コラムで紹介した流れと費用を参考に、適切な準備を行い、成功する売却を目指しましょう。売却の目的を明確にし、信頼できる買取業者と共に進めることで、納得のいく売却結果を得ることができるはずです。

また、買取業者との取引では、一般的な売却プロセスと比べて迅速かつシンプルな取引が可能ですが、業者選びや価格交渉、契約内容の確認など、注意すべきポイントも多く存在します。これらをしっかりと押さえ、計画的に進めることで、空き家の売却を成功に導きましょう。

特に、空き家の状態を良好に保ち、必要な修繕を行うことで、より高い買取価格を得ることが期待できます。売却活動の各段階でのポイントを押さえ、必要な諸費用を理解しておくことで、空き家売却のプロセスを安心して進めることができます。

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サイト名
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